いのちを削る自・公・維新の3党合意許せません!

今回、大阪きづがわ医療福祉生活協同組合では、次のような声明を出しました。

政府与党の自民党と公明党は、2025年に向けた経済や財政の基本方針(骨太方針)を6月に発表しました。その中で「OTC(市販薬)類似薬の保険適用外」と「病床11万床削減」を打ち出し、これに日本維新の会は賛成しています。

* OTC(市販薬)類似薬の保険適用外
市販薬と同じような効き目のある薬(OTC類似薬 OTC=OTCは「Over The Counter」の頭文字で、「カウンター越し」を意味します)については、健康保険の対象から外すことをめざしています。医療機関で処方されても保険が使えなくなるため、患者さんは全額自己負担になってしまいます。そこで調剤薬局「こつま」で、負担額の増大について調べてもらいました。

例1)
79歳女性1割負担 430円 → 930円
プラバスタチン5mg 1錠28日
マグミット錠330㎎ 3錠28日

例2)
72歳女性2割負担630円→ 1170円
エピナスチン塩酸塩錠20㎎ 1錠28日
テルビナフィン塩酸塩外用液60g

例3)
49歳男性3割負担1650円→ 3320円
フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg 2錠30日
ロキソプロフェン錠60㎎ 3錠10日
フェルビナクテープ35mg 28枚

例4)
10歳男性0割負担0円→ 1870円
ヘパリン類似物質クリーム100g
フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg 2錠30日

赤字は、一般薬局も販売するが、保険薬と同等だが保険がきかない自己負担の薬(OTC類似薬)

当然ですが、薬価が高い抗アレルギー剤や保湿剤になると、負担金額が高くなります!!


図は、OTC類似薬の一例

* 全国の医療機関から入院ベット11万床削減
入院したくてもできない人が増え、必要な治療が受けられなくなります。
看護師や医師など医療現場の雇用に深刻な影響を与えシワ寄せは患者さんに及びます。新型コロナのような感染症の大流行に備えることができません。

いのちを削る政治・政策にキッパリと反対の意思を示すべきです。夏の参議院選挙などで大きな争点になるよう、国民の声をひろげましょう!

大阪きづがわ医療福祉生活協同組合

照る日曇る日(002)


 私は、京都の下町で生まれ育った。そのうち、「生誕の地」の碑が建つかもしれない。更迭された大臣の放言をまねて、「コメは一度も買うたことないわ。売るほどあるさかい!」と、小さいながら米屋を営んでいた祖父の声が聞こえてくる気もする(笑)。
 1才過ぎたころ、突然ひきつけて、今でいう熱性けいれんだろう、生まれた長屋の路地の入り口にあった、眼科の医院に母が担ぎ込んだ。さぞ、その医者は、面食らったことだろう。少し離れた所には、評判の高かった小児科医、松田道雄先生がおられた。医師としての仕事のかたわら、育児書も執筆、岩波新書の「私は二歳」は、代表作の一つで、それを1962年に映画化したのが、市川崑監督。山本富士子、船越英二など当時のそうそうたる俳優陣が出演している。
 「高度成長時代」にさしかかり、団地の造成の一方で嫁姑がやむなく同居という時代背景。映画は、あくまで子どもの眼で、子育ての現実を描いている。子どもから見ると、この世間が、幾多の理不尽なことがまかり通っているのか?その批評はなかなか手厳しい。
 医療生協の各エリアで、映画鑑賞を企画するような班会があれば、当方、ブルーレイでの手持ちがあるので、ご連絡いただければ幸いである。
 浦辺粂子演ずる祖母が亡くなり、子どもがじっと見つめるお月さんに、その顔が浮かび上がるシーンがことに印象的。この祖母役を観ていると、母親に内緒で、漫画を買ってくれた「ばあちゃん」や、高校野球で平安高校が負けると機嫌が悪くなる「じいちゃん」が思い浮かぶ。二人はよくケンカしたが、それでも正月など大勢が集まると、笑顔を見せてくれたことを今でも思い出す。画像は金魚すくいに夢中な二歳児。ちなみに私はどんくさくて、いつもすぐポイを破るので、店のおっちゃんが同情して金魚を一匹くれたものだ。

大阪きづがわ医療福祉生協機関紙「みらい」2025年7月号搭載