小児用コロナワクチン接種を開始します

3月19日から、5才~11才対象で、小児用コロナワクチンの接種を開始します。以下は、接種後に渡す保護者むけの説明文書と子どもさん向けにできるだけわかりやすく書いた文書です。(今後の全国的な状況により、文書の表現が変更になることもあります。)よくお読みになり、接種ご希望の方はお申し込みください。ただし、予約開始時期、接種日時は、供給状況が分かり次第、アナウンスいたします。
【参考】厚労省発行のパンフ 新型コロナワクチン接種についてのお知らせ(5~11歳のお子様と保護者の方へ)[PDF:4MB] へのリンク

①保護者むけの文書

コロナワクチンを受けられる子どもさんの保護者の皆様へ

2022年3月 西成民主診療所小児科
文責 西成民主診療所所長 大里光伸

・はじめに

 ワクチンとは、主に注射で、あらかじめ体に、ウィルスや細菌にたいして抵抗力(抗体)をつけることにより、その病気を未然に防ぐ薬剤のことです。コロナワクチンも例外ではありません。この文書は、そのワクチンのことをきちんと知ってもらうために、保護者と子どもさん向けに書いたものです。厚労省発行のパンフレットと合わせて、お読みになって、ご納得のうえ、コロナワクチンを受けられるようお願いします。

・コロナワクチンのこと

コロナの世界的な流行の中で、まず、成人用のワクチンが作られました。また子ども用(5才~ 11才用)のワクチンも、最近になって、日本でも国の認可があり、接種可能になりました。このワクチンは、厚労省パンフレットにあるように、接種した子どもの90%以上に病気を防ぐ効果があると言われています。(オミクロン株が出現する前のデータ)副反応は、注射局所のはれや発熱などです。インフルエンザワクチンより、やや多いという印象はありますが、重大な合併症は報告されていません。

このように、小児のコロナワクチンは、開発から短期間ながら、有効性は高く、接種をお勧めします。

・コロナワクチン接種をお勧めするわけ

先天的な病気、慢性の病気、障がいを持った子ども、かぜをひいた時に、ゼロゼロいう子どもなどには、接種すべきであり、お勧めしますし、健常児の場合にも、接種が望ましいと思います。これは、広く言われているように、まわりの人々を感染させないためという一面もありますが、ワクチンの本来の目的の個々の子どもを特定の病気から守るという点からです。子どもは重症化しにくいとも言われますが、考えてみてください。コロナという未知数の多い病気が相手で、今までのわずかなデータで果たして確実でしょうか?他の年齢では、呼吸困難など様々な合併症が報告されています。子どもとて、同じ「ヒト」の仲間です。思わぬ余病が出ないとは限りません。あなたの子どもをこうした事から守るためにもワクチン接種は欠かせないと感じる次第です。

・ワクチン接種の実際

接種対象年齢は、5才から11才までです。有効成分が3分の1のファイザー社製の、小児用コロナワクチンを使用します。ワクチンの費用は全額国が負担しますので接種の自己負担はありません。医師が担当して、通常、3~4週間の間隔で2回、肩に筋肉注射します。注射したあとは、15分以上待合室で休んでください。これは、注射後の強いアレルギー(アナフィラキシーショックと言います)を防ぐ目的です。

1回目の注射の時に、次回の接種日を案内しますので確認してください。

ワクチンをうつ前に、子どもさんが、コロナにかかってしまったら、隔離期間が明けて、3週間以上開けて、ワクチン接種をすることが望ましいでしょう。次の変異株に備えるためです。濃厚接触者になった場合も、同様です。接種時期などは診療所とご相談ください。

コロナワクチンは、今までのワクチン製造とは違った方法で作られるので、接種後の発熱、倦怠感などは、成人の場合、インフルエンザワクチンよりやや多いと思われますが、小児の場合は、成人より頻度は少ないと言われています。ワクチンの安全性や副反応について詳しくは厚労省発行のパンフレットをお読みください。

予防接種健康被害救済制度について

このワクチンで重大な合併症が出たときはこの制度が適応されます。もし、ご心配なことがありましたら、すみやかに診療所とご相談ください。

・最後に

このワクチンの接種はけっして「強制」ではなく、子どもさんの納得も含めて、保護者の方の同意が必要です。なにかの理由でワクチンを受けられない子どもへの差別的な言葉・行動は、あってはならないことです。子どもさんへの説明は、厚労省発行のパンフレットと診療所でも子どもさん向けのわかりやすい文書を用意しましたので、ぜひご活用ください。

②子どもさんむけの文書
(《》はふりがなです)

コロナワクチンを受《う》けたあなたに

2022年3月 西成《にしなり》民主《みんしゅ》診療所《しんりょうじょ》所長《しょちょう》 おおざとみつのぶ
あなたが、もっと小《ちい》さい赤ちゃんだったころに、ワクチン(予防《よぼう》注射《ちゅうしゃ》)をされて、痛《いた》かったことをおぼえていますか?でも、今《いま》までそのおかげで、そのときに注射《ちゅうしゃ》した病気《びょうき》にならなくて元気《げんき》にすごせるようになったのです。世の中にはいろんな病気《びょうき》がありますが、ばいきんやウィルスには、このようにワクチン(予防《よぼう》注射《ちゅうしゃ》)でかからなくする病気《びょうき》もあります。今《いま》、はやっている「コロナ感染症《かんせんしょう》」という病気《びょうき》もそのひとつです。ワクチン(予防《よぼう》注射《ちゅうしゃ》)を受《う》けることで、大部分《だいぶぶん》の子《こ》どもが、その病気《びょうき》にかからなくなったり、かかっても軽《かる》くなったり、まわりの人《ひと》にうつさなくなったりします。もちろん、少《すこ》し体《からだ》を休《やす》めると、自然《しぜん》となおる病気もたくさんあります。ふつうの「かぜ」などは、そうですね。体のなかに、ばいきんやウィルスをやっつける力がついてくるのです。でも、コロナはそういうわけにはいきません。そこで人間《にんげん》の手《て》でやっつける力《ちから》をつけるようにしたのが、ワクチン(予防《よぼう》注射《ちゅうしゃ》)です。
このようにワクチン(予防《よぼう》注射《ちゅうしゃ》)は、自分《じぶん》のからだとはちがったものです。だから、注射《ちゅうしゃ》したあとは、うでがはれたり、場合《ばあい》によっては、「ねつ」がでたり、からだがしんどくなったりします。そんな時《とき》には、かならずお父さん、お母さんやまわりの大人《おとな》の人《ひと》に言《い》うようにしてください。また、注射《ちゅうしゃ》したあとは、15分以上《いじょう》は、待合室《まちあいしつ》でやすんでください。

注射《ちゅうしゃ》は、3から4週間《しゅうかん》あけて2回《かい》、肩《かた》にします。つぎのときも、わすれずに来《き》てくださいね。まっています。

診療所《しんりょうじょ》の職員《しょくいん》はみなさんの味方《みかた》です。だから、ひとつ約束《やくそく》をしてくださいね。友《とも》だちがワクチン(予防《よぼう》注射《ちゅうしゃ》)を打《う》たなかったりしてもその友《とも》だちのことのことを悪《わる》く言《い》ったり、いじめたりしないでください!いろんな理由《りゆう》(わけ)で、打《う》てない、打《う》たない人《ひと》も友《とも》だちにかわりありません。私《わたし》たちは、明日《あした》から、みなさんが元気《げんき》に、学校《がっこう》や保育園《ほいくえん》、幼稚園《ようちえん》などで友《とも》だちと遊《あそ》んだり、しっかり勉強《べんきょう》できることを心《こころ》からねがっています。わからないことや不安《ふあん》や疑問《ぎもん》に思《おも》っていることなど、なんでも私《わたし》たちに聞《き》いてくださいね。

診療所実施のコロナPCR検査の対象の拡大について

現在、病児保育利用児などに対象を限って診療所で行っているコロナウィルスPCR検査の対象を、2月28日より、拡大します。拡大する対象は、重症化リスクのあるコントロールが十分でない糖尿病など基礎疾患がある方、在宅診療や、要介護状態が重い施設利用者、唾液によるPCRが困難な年齢の方(主に高齢者、小児)の方などです。結果は、最大15分程度、陽性の場合は、それ以下の時間でお知らせすることができ、様々な対策を即時にとることができます。それ以外の方や症状がほとんどない「濃厚接触者」は、従来通り、唾液によるPCR法で行い、結果がでるのが1日から2日かかり、それまでの自宅療養をお願いしています。
毎日(休日を除く)、午前8時30分から、電話(06-6659-1010)で予約を受け付けていますので、ご希望の方はお申し出ください。

ただし所内でのPCR検査にするか、唾液での外注PCRにするかは、患者様の状態、病歴などを見て、医師が判断しますので、ご了解ください。また、今後、検査資材の供給の状態により、検査方法の変更もありえますので、その節は改めてアナウンスいたします。(写真は、所内PCR検査に用いる機械です。)

西成エリア版機関紙「さわやか」3月号をお送りいたします

いつも大阪きづがわ医療福祉生協の機関紙をお読みいただきありがとうございます。

機関紙みらいとは一味違った、西成エリアの機関紙「さわやか」を一足早くホームページでお届けいたします。

【内容】
・私が語る医療福祉生協の魅力⑥ 南津守支部 尾上支部長

・地域にあってよかった!事業所紹介⑥ ヘルパーステーションわかば   など

コロナPCR検査が診療所でできるようになります

コロナウィルス(Covid19)検出の最も正確な検査であるPCR法の機器を2台導入しました。鼻腔から検査材料を採取し、最大限13分で結果が判定できるという最新型の機械です。これにより、従来の唾液採取での外注検査だと、約2日かかる検査時間を大幅に短縮でき、コロナ診療にとって大きなメリットになります。また、従来の鼻腔擦過によるコロナ抗原定性検査に比べて、精度が向上することが期待できます。(写真左は2台の機器全容、右はコロナウィルス陽性の場合の表示画面)

ただし、現在は検査試薬が、手に入る見込みがつかないため、検査の対象は、唾液採取が困難な、乳幼児などや、病児保育利用児のトリアージに限定しています。試薬の安定的に供給されましたら、診療所のコロナ検査は全面的にこのPCR機器に移行する予定で、改めてアナウンスいたします。

3月以降のコロナワクチンについて

 大変申し訳ありません。3月分のコロナワクチンの予約は完了になってしまいました。次回案内は、2月中旬以降です。

現在、以下の予定で、コロナワクチン接種(追加 3回目接種)の電話予約を受け付けています。接種券が届き次第、以下の電話番号でご予約ください。空きありの日は予約できます。接種ワクチンは、ファイザーのみです。

月日(曜日) 時間 予約状況
3月4日(金曜日) 13:30~15:30 予約完了
3月5日(土曜日) 09:00~11:30 予約完了
3月8日(火曜日) 13:30~15:30 予約完了
3月11日(金曜日) 13:30~15:30 予約完了
3月12日(土曜日) 09:00~11:30 予約完了
3月15日(火曜日) 13:30~15:30 予約完了
3月18日(金曜日) 13:30~15:30 予約完了
3月19日(土曜日) 09:00~11:30 予約完了

 

  • 以後の成人用ワクチンの予定は、決まり次第アナウンスしますが、電話での予約( 06-6659-1010)は、3月7日以降で、接種は3月下旬になります。
  • なお、小児用コロナワクチン(5才~11才対象 ファイザー社製)のワクチンは、3月中旬から開始予定です。詳細が決まりましたら2月下旬以降に案内します。

【臨時特別給付金を申請しましょう】非課税世帯・生活保護受給世帯対象

2月6日から大阪市より非課税世帯・生活保護受給世帯対象の方を対象に「確認書」が発送されています。

1世帯当たり10万円の支給となります。

確認書が届いたけど書き方が分からない、対象なのに確認書が届かないなどお困りの方は下記までご相談ください。

組合員活動部 西成事務所 小田

06-6658-7400

 

大阪コロナ大規模医療・療養センターの紹介

大阪府が運営する大規模医療・療養センターをご紹介します。

下部に診断後のフローチャートを添付しているので参考にして下さい。

39歳未満の方でコロナ陽性と診断され、療養センターでの療養を希望される、軽症・無症状で、自宅で適切な感染対策が取れない方

例)      ・家族等同居人への感染が心配な方
・一人での療養に不安を感じる方

40歳以上の方は自宅療養中で基礎疾患や肥満の重症化リスクのない方が利用可能です。

以下、大阪府のHPより大阪コロナ大規模医療・療養センターのリンク

https://www.pref.osaka.lg.jp/shobobosai/daikiboiryoushisetsu/unei.html

 

助け合いの会たんぽぽをご利用下さい

新型コロナウイルス感染拡大第6波に伴い、医療福祉士協の活動は中止せざるをえない状況となっていますが、助け合いの活動を事務局員の対応で活動を継続しています。

お困りのことがあればまずはお気軽に以下までお問合せ下さい。

大阪きづがわ医療福祉生協

西成・助け合いの会たんぽぽ

連絡先:西成組合員活動部

電話06-6658-7400

FAX06-6658-7500                           

 nishinari.kumikatsu@gmail.com