しょうにか・てとてと(006)

アレルギーってなんだろう?(その1)

 私たちの生活している環境には、ウイルスや細菌のような微生物、カビや植物、ペットや家畜・野生の動物、化学物質など、様々な「じぶんのからだの成分とは異なるもの」がたくさん存在しています。免疫の細胞は、こうしたたくさんのものから、「じぶんのもの」と「そうでないもの(異物いぶつ)」を区別して、異物をからだから追い出そうとします。私たちがからだの機能を正常に保つために、とても重要な働きです。

 免疫細胞は、異物をすべて追い出してしまうのではありません。皮膚の上や腸に存在する微生物(腸内細菌が有名ですね)や、食べ物などには、反応を「免除」しています。そうしないと、からだを維持するのに必要な成分を取り入れられないからです。また、からだにとって害のあるものとそうでないものでは、反応の強さが異なります。溶連菌やインフルエンザウイルスなど、からだに病気を起こすものに対しては,緊急事態のお知らせ(炎症物質えんしょうぶっしつ)を発して、皆で相手を食べたり(貪食どんしょく)、飛び道具(抗体こうたい)でたたかったりします.害のないものに対しては,そっとからだの外へ押し流します(線毛運動せんもううんどうなど)。しかしときに、害のないものや食べ物などに対して、免疫細胞が過剰に反応してしまい、症状としてあらわれることがあります。これを<アレルギー反応>といいます。主なアレルギー反応による病気として、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、花粉症、などがあります。

 次回の『アレルギーってなんだろう?(その2)』では、それぞれの病気について少し詳しくお話ししようと思います。

※アレルギーに関する情報は,一般社団法人日本アレルギー学会が運営するアレルギーポータルサイトもご参照下さい.

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