しょうにか・てとてと(001)

 今回より、小児科シリーズ(てとてと)を連載記事として掲載します。N診療所の T医師から寄せられたものです。ぜひ、ご感想をお寄せください。

ねて、たべて、あそぶ

子どものからだは毎日一生けんめいです。とくに、
1. ねること
2. たべること
3. あそぶこと
の3つは、子どもが生きるために大事なことなので、優先的にエネルギーを使おうとします。

今、からだの中に、<かぜのウイルス>が入ってきました。すると、白血球という細胞が集まってきて、かぜのウイルスとたたかいはじめます。白血球にとって、鼻水や咳は<応援部隊>です。たたかいで弱ったウイルスを、からだの外に出してくれるのです。ようやくウイルスがいなくなると、たたかいで傷ついた粘膜を治す細胞がやってきて、元どおりにします。
こうしたウイルスとのたたかいは、毎日、子どもの鼻やのどで繰り広げられています。弱いウイルスが相手のときは、ちょっと鼻水や熱が出ても、ふだんどおりにたべたりねたりできます。しかし、手強いウイルスが相手のときは、からだのエネルギーをたくさん使ってたたかわなければなりません。このとき、たたかいと直接関係のないことは、“省エネモード”に変わります。
はじめに省エネモードになるのは「あそぶこと」。次に「たべること」が、最後に「ねること」が省エネモードに変わります。相手が手強くなるほど、省エネになることが増えていきます。つまり、子どもがカゼを引いたかな?というときに、いつものようにあそぶようすが見られれば、ひとまず安心してよいでしょう。食欲がなくなってきたら、少し慎重に観察を。ねられなくなってきたら、かかりつけの先生に一度診てもらってください(観察のポイントや、家での看病の仕方については、これから少しずつおはなししていきますね)。

1. ねること
2. たべること
3. あそぶこと
この3つが出来ているかどうかが、子どものカゼのしんどさや、かかりつけ病院へ受診するタイミングの目安になるということを、ぜひ知っておいて下さいね。

※<てとてと>の記事のご感想やご意見、<てとてと>できいてみたいことなど、教えて頂けましたら幸いです。宜しくお願い致します。